常設作品

ザンプランド

栗林隆

作品について

栗林隆は、ひとつの展示室に異なるふたつの世界をつくり出しました。ドイツ語で湿地帯を意味する「ザンプランド」と名付けられたこの作品で作家が提示しているのは、ふたつの世界にある「境界面」です。彼は、壁裏、天井裏といった空間に、異空間を挿入し、「境界」をテーマとした作品をつくり続けてきました。物理的な国境などの境界だけでなく、われわれの頭の中にも、既成概念にしばられた見えない境界は存在します。物事の異なる側面を喚起させ、新しいものの見方を提示することが、彼の作品の大きな意図です。栗林は、ダイビングなど海のスポーツに精通していますが、そこで得た自然と一体となる経験が制作の重要な背景となっており、作品には水や生きた植物など、移り変わる自然の素材を多く用いています。栗林はこの美術館のために、今までの美術館の中にはなかった、生長し続ける空間をつくることを目指しました。それは「常識を覆し、変化し育ち続ける作品」であり、「季節によって景色を変え、見る人に違う体験と感動を与える作品」です。アザラシが覗き見る天井裏には、他では体験できない、驚きに満ちた世界が広がっています。

アーティスト

栗林隆 (日本)

1968年生まれ、長崎出身。武蔵野美術大学卒業、デュッセルドルフ・クランストアカデミー修了。逗子在住。

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1968年長崎県生まれ。栗林は「境界」をテーマに作品を制作していますが、十和田のプロジェクトのために、今まで美術館の中にはなかった、意外な空間をつくることを目指しました。アザラシが覗き見る天井裏には、この美術館でしか体験することのできない、驚きに満ちた世界が広がっています。ひとつの展示室に異なるふたつの世界をつくり出しました。ドイツ語で湿地帯を意味する「ザンプランド」と名付けられたこの作品で、作家が提示しているのはふたつの世界にある「境界面」です。

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