開催中の企画展
2024年9月21日(土) - 12月15日(日)
十和田市現代美術館のサテライト会場spaceで、堀内悠希の個展を開催します。
ロンドンを拠点に活動する堀内悠希は、映像、立体、平面など様々なメディアを用いて、馴染みのある経験や自然界の現象を、直感的なイメージを想起させる瑞々しい表現として作品に留めます。過去には、ロウソクが燃える瞬間の、実体のない炎とその影を陶器で表現した彫刻作品や、多重露光で撮影することによって複数の時間を一つの画面に共存させる写真作品を制作しています。
本展「Qの旅」では、球体の彫刻、雲を捉えた映像、惑星を思わせるドローイングなどが展示されます。これらの様々な「球」をモチーフにした作品は、展覧会という特定の時間の流れや移り変わる季節の巡り、雪が解けるまでの時間と作品の寿命といった、多様な時間の存在を示唆します。ダブルミーニングに満ちた展示空間は、時間の重なりや意味の連鎖を生み出し、多くの人が共有する経験や個人的な記憶を呼び起こすだけでなく、更なる想像を掻き立てます。
自明のものとして見過ごされてしまう身の回りの事象を、ささやかでユーモラスな美的体験と共に目の前に提示する堀内の作品は、鑑賞者が持つ既成概念を解き、現象を純粋に見つめ直し、新しく発見させることを促します。時空間を超えた「問いの旅」へと誘う展覧会です。
【サテライト会場space】
十和田市現代美術館では2022年度より、アーティスト目[mé]による空き家を展示室へと改装した作品「space」を、美術館のサテライト会場として運営しています。ホワイトキューブの展示室が突如まちなかの建物の2階部分に出現したかのような「space」を拠点に、若手アーティストによる実験的な表現を紹介しています。
1990年奈良県生まれ、ロンドンを拠点に活動。映像、立体、絵画、インスタレーションなど様々な手法を用いて、時間や意味の重なりや、偶然の連鎖について既存の知覚概念と異なる視点から表現する。2015年東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。2021年よりポーラ美術振興財団と吉野石膏美術振興財団の助成を受け、ロンドン在住。2023年スレード美術学校(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)修士課程終了。主な個展に「カンタム テレポーテーション」 (駒込倉庫、東京、2023)「Parallel World」(NOHGA HOTEL Ueno、東京、2020)グループ展に「See the Light」(HAGIWARA PROJECTS、東京、2022)ALTERNATIVE KYOTO「余の光/Light of My World(旧銀鈴ビル、京都、2021)「版行動 映えることができない」(東京都美術館、2021)など。https://yuukihoriuchi.com
名称
会期・日時
会場
space(十和田市現代美術館サテライト会場)
住所:青森県十和田市西三番町18-20
開館時間
10:00 – 17:00
休館日
月曜日(祝日の場合はその翌日)
※十和田市現代美術館の休館日に準じます。
観覧料
無料
主催
十和田市現代美術館
助成
令和6年度 文化庁 文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業
後援
青森朝日放送、青森テレビ、青森放送、エフエム青森、デーリー東北新聞社、東奥日報社、十和田市教育委員会
作品協力
公益財団法人 熊谷正寿文化財団
企画
中川千恵子
ご来場の皆さまへ お願いと注意事項
近隣のご迷惑となる行為はお控えください。
・会場以外への私有地への侵入
・路上駐車
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・プライバシー保護の為、撮影の際はspeace以外が映らないようご配慮ください