過去のイベント

〈「地域アート」はどこにある?〉プロジェクト
クロストーク 1日目

2018年11月3日(土) 13:00 - 15:00

イベントについて

「地域アート」の射程を改めて問い直すプロジェクトが十和田で始まる!
第一弾として、二日間に渡るトークイベントを開催します。

「地域アート」とは、評論家の藤田直哉氏が2014年に発表した論考の中で、近年、多数開かれている地域名を冠した芸術祭等の美術イベントを指す言葉として提示されました。その言葉に誘発されるように「地域アート」やそれにまつわる問題について多数発言がなされ、一つの現象をつくりあげています。「地域アート」という言葉が、いろいろな立場から、賛否両論合わせて語られたことは、この領域に関わる当事者の多さを物語っています。
加えて「地域」という言葉には、住民やコミュニティ、自治体、事業体、そこに湧き起こる個人的な感情までもが含まれ、それを抱く「地域アート」という概念が、拡大解釈されながら語られているのではないかと考えます。「地域アート」と呼ばれる活動の形態も、国際芸術祭、地方芸術祭、アートプロジェクト、地方美術館のプロジェクト、ソーシャリー・エンゲージド・アート、サポーター活動、地域活性など、少しずつ重なりあいながら、異なる性質を持っています。それぞれ独立した成り立ちや様相を持つ概念を丁寧にすくい上げ、その意義、成果、可能性、問題点を洗い出すことによって、すべてがまとまって認知される現状に楔を打ち込むことが、本プロジェクトの目指すところです。
「地域アート」が語ろうとしていたものは何か。そして、その何かを「地域アート」と呼ぶべきなのか。「地域アート」と呼ばれる事象について、もう一度話をしてみたいと思います。
このトークを皮切りに、展覧会、様々な論者の文章をまとめたカタログ発行と続きます。

トークイベント1日目は、三名の論者が、それぞれの仕事から「地域アート」という言葉について考察し、その後モデレーターを含めた意見交換により、この領域の射程を探っていきます。

概要

名称

〈「地域アート」はどこにある?〉プロジェクト クロストーク 1日目

会期・日時

2018年11月3日(土) 13:00 - 15:00

会場

上北地方教育会館(青森県十和田市西三番町4-10)

料金

無料

定員

80名(事前申込み優先)

登壇者

林 曉甫 (NPO 法人インビジブル理事長)
藤⽥ 直哉 (文芸評論家)
⾦澤 韻 (インディペンデント・キュレーター/十和田市現代美術館 学芸統括)
原⽥ 裕規 (美術家)[ファシリテーター]

お申込み

電話、FAXまたはE-mailよりお申し込みください。
十和田市現代美術館
電話 0176-20-1127
FAX 0176-20-1138 E-mail info@towadaartcenter.com
メールの件名にイベント名、本文に氏名・電話番号・人数を明記の上、お申し込みください。
当館からの返信をもって予約完了となります。

登壇者プロフィール

林 曉甫(はやし・あきお)

NPO法人インビジブル理事長、マネージングディレクター、女子美術大学非常勤講師。
1984年東京生まれ。大学卒業後、NPO法人BEPPU PROJECTで公共空間や商業施設でのアートプロジェクトの企画運営を担当。文化芸術を起点とした地域活性化や観光振興に携わる。2015年にアーティストの菊池宏子とNPO法人インビジブル設立。別府現代芸術フェスティバル2012「混浴温泉世界」事務局長、鳥取藝住祭総合ディレクター(2014,2015)、六本木アートナイトプログラムディレクター(2014〜)など。

藤⽥ 直哉(ふじた・なおや)

文芸評論家。
1983年、札幌生まれ。
東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻修了。博士(学術)。著書に『虚構内存在』『シン・ゴジラ論』(作品社)『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)、編著に『地域アート 美学/制度/日本』(堀之内出版)『3・11の未来 日本・SF・創造力』(作品社)『東日本大震災後文学論』

⾦澤 韻(かなざわ・こだま)

インディペンデント・キュレーター/十和田市現代美術館 学芸統括
熊本市現代美術館など公立美術館での12年の勤務を経て、2013年に独立。日本の近現代における文化受容の歴史への興味から、漫画、グローバリゼーション、ニューメディアアートなどを調査対象とし、「美術」領域を問い直す活動を続けている。近年の主な展覧会にKENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭(茨城、2016)、「ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学」(十和田市現代美術館、青森、2018)がある。

原⽥ 裕規(はらだ・ゆうき)

美術家。1989年、山口県生まれ。
武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒業、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。2017年には、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてニュージャージーに滞在。作品の形態は絵画、写真、展示(インスタレーション/キュレーション)、テキストライティングなど。代表的なプロジェクトに「ラッセン」や「心霊写真」を扱ったものがある。主な著作に『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社、2013年)など。