開催中の企画展

毛利悠子 ただし抵抗はあるものとする

2018年10月27日(土) - 2019年3月24日(日)

企画展について

国内外で注目を集める新進アーティスト、毛利悠子が、
世界初の美術館での個展を十和田市現代美術館で開催します!

毛利悠子(1980年神奈川県生まれ)は、展示空間全体を作品に変える<インスタレーション>という手法で創作活動を行なってきました。その作品はハタキやスプーン、空き缶など、私たちが日常生活で目にするものを使い、電気や磁力、空気の動きなど、普段は目に見えないエネルギーの存在を明るみに出します。不思議な動きを見せる毛利の作品に接すると、まるモノたちが、生き物のように呼吸をしているような—時には人間を超越した大きな力がそのモノたちに触れているような、そんな感覚に陥ります。
毛利は今回、アンモナイトからケーブルのより線など、さまざまなレベルで見られる渦や回転、あるいは螺旋の運動からインスピレーションを得て、音響を使った大規模な新作彫刻を展示します。それは天体の運行という大きな力や、社会が大きく動いていく時の様相をも象徴的に表わしています。
他にも、映像、版画、そして現場の中に即興で生み出されるインスタレーションを通し、国内外で多くの観客を魅了してきた毛利悠子の芸術世界をご覧いただきます。

Photo image:
「Childhood」展示風景 2018年
パレ・ド・トーキョー(パリ)
Photo courtesy Palais de Tokyo(参考画像)

【紹介ムービー】

アーティスト

Photo by Naoko Maeda

毛利 悠子 もうり・ゆうこ

1980年生まれ。美術家。磁力や重力、光など、目に見えず触れられない力をセンシングするインスタレーションを制作。2015年、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)のグランティとして渡米。「リヨン・ビエンナーレ 2017」(フランス)、「コーチ=ムジリス・ビエンナーレ 2016」(インド)、「ヨコハマトリエンナーレ 2014」(神奈川)ほか国内外の展覧会に多数参加。2015年に日産アートアワードグランプリ、2016年に神奈川文化賞未来賞、2017年に第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

 

作家メッセージ

先日、十和田湖から奥入瀬渓流を徒歩で散策した。約20万年前の噴火でできた屏風状の崖から落ちた岩が、川の流れや滝を遮るようにゴロゴロしていた。岩には鮮やかな緑色の苔がびっしりと生え、樹木やキノコも育っている。どう見ても静止しているようなその岩は、しかしガイドさんによると、何百年もかけて今も転がりつづけている状態なのだという。超スローモーションで再生されるライク・ア・ローリング・ストーン! 岩は、毎秒5.2トン流れる水と抵抗することで、細やかな水の泡を生み出していた。

十和田市現代美術館で開かれる「ただし抵抗はあるものとする」展は、光栄なことに、私にとって美術館でのはじめての個展になる。私はこれまで、流動的な状態を抽出し、動きとエネルギーについての作品を制作してきた。ここでは、螺旋や回転体にフォーカスした新作を作る予定だ。

近現代美術史をたどれば、デュシャン《階段を降りる裸体》、タトリン《第三インターナショナル・タワー》、スミッソン《スパイラル・ジェッティ》、あるいはトニー・クラッグの彫刻など、多くの作品に螺旋や回転体が表現されている。彼ら表現者は動きとエネルギーについて考えてきたのではないか、そして彼らの表現は今も転がりつづけている状態なのではないか。この展覧会は、その延長線上にある一つの問いになればと望んでいます。

概要

名称

毛利悠子 ただし抵抗はあるものとする

会期・日時

2018年10月27日(土) - 2019年3月24日(日)

会場

十和田市現代美術館
十和田市 商店街

開館時間

9:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)

休館日

月曜日(祝日の場合はその翌日)
12月25日(火)− 1月1日(火)は年末年始休館

観覧料

企画展+常設展セット券1200円。企画展の個別料金は一般800円。
団体(20名以上)100円引き。高校生以下無料。

主催

十和田市現代美術館

助成

公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団

機材協力

フォスター電機株式会社

後援

東奥日報社、デーリー東北新聞社、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、十和田市教育委員会

キュレーター

金澤 韻(かなざわ こだま)

           

参考作品

関連イベント

展示の内容と見どころ

1. 新作インスタレーション

作家が追い求める「永遠の運動体」のイメージに近づくため、これまでにない新しい方法論で、インスタレーションを展示します。

2. 日本初公開の大型彫刻作品

1.の作品と関連する、音響を使った大型彫刻作品が日本で初公開されます。

3. 毛利悠子の実践を様々な角度から紹介

即興で作られるインスタレーション、映像、版画作品の他、美術館を飛び出し街中にも作品が展示されます。展示室や街中を移動しながら、作家の思考を追体験していただけます。