過去の企画展

マイケル・リン ミングリング -ふれあい- 展

2011年05月28日(土) - 2011年08月28日(日)

企画展について

十和田市現代美術館のカフェ・スペースに、大規模なインスタレーション作品を展開したマイケル・リンの企画展を開催します。

マイケル・リンは、元来工業生産的なモチーフであった伝統的な台湾のテキスタイル模様を応用し、公共空間にこれを引きのばして描くことで、その模様のもつ意味を転移させる新しい絵画表現を確立しました。近年では、身近な模様やパターンをより大きなスケールで描くスタイルを発展させ、リサーチを通して、制作する地域の伝統的・文化的モチーフ、空間の特徴や場所との関係性を読み込んだ作品制作を行っています。マイケル・リンの作品は、物としての芸術をこえて、芸術を通した新たな経験をもたらします。

本展は、マイケル・リンが、十和田に滞在中に興味を抱いた中心商店街にある“ふれあいホール(Mingling Space)”をコンセプトに掲げ構成します。ふれあいホールは、「何気なく人々が集まってくる場所。地域の憩いの場。人々の交流の場」を意味しています。
カフェの作品は、パッチワークのテクニックから着想を得て制作されました。というのも、パッチワークの古布を再利用し新たな布を生み出すという手法において、十和田に根付く伝統工芸・南部裂織に通ずるものがあると感じたからです。そこで、今回の展覧会ではパッチワークの手法をもちいて、「ミングリング(Mingling)―ふれあい―」の創造を試みます。

パッチワークは、たくさんの小さな布片で1枚の大きな布を作ります。パッチワークづくりは女性たちのコミュニケーションの場でもありました。とくに世界大恐慌時代に、全米に広がり、多く制作されるようになりました。それは当時の貧しさや倹約のためでもありましたが、それだけではなく、連帯意識やコミュニティー・アイデンティティの形成、共通価値の創造を促すものとして機能しました。さらには、公生活における、または家族との私生活における記念の証、そして共同体の象徴として重要な役割を果たしていました。

本展は、地域の方々との協働作業でつくられたパッチワーク作品を中心に展開します。さまざまな形の「ミングリング―ふれあい―」によって生まれた多種多様な作品たちのあたたかくおだやかな融合を、展覧会を通して表現します。

アーティスト

マイケル・リン

1964年東京に生まれ、現在上海、ベルギー、台湾を拠点に国際的に活動するアーティスト。1993年にパサデナデザイン大学を卒業後、伝統的な台湾テキスタイルのモチーフを使い、建築空間に大型のペインティングを行い、世界的な評価を受けました。パレ・ド・トーキョー(パリ、2002、2003)やP.S.1(ニューヨーク、2004)、第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ台湾パビリオン(2001)での展示に参加。美術館にとどまらず、パブリック・スペースに展開された作品は多くの人々を魅了します。

概要

名称

マイケル・リン ミングリング -ふれあい- 展

会期・日時

2011年05月28日(土) - 2011年08月28日(日)

会場

十和田市現代美術館

主催

マイケル・リン展実行委員会(十和田市現代美術館、株式会社まちづくり十和田、十和田市商店街連合会)

関連イベント

関連イベントはありません。