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2025年7月26日(土)
赤いりんご、赤い車、赤いアリ。美術館には赤い彫刻が沢山あります。でも「赤いかたち」って本当にそれだけ?作品《コーズ・アンド・エフェクト》、《水の記憶》をテーマにした今回のワークショップでは、白い粘土に赤い絵の具を混ぜて自分だけの赤色をつくります。赤い塊の中にはなにがいるかな?自分の身体や気持ちをヒントにして、赤の中にあるかたちを探って表現してみよう!
※「TAPS : 十和田市現代美術館パートナーズ」の支援を受け実施いたします。
名称
会期・日時
開催時間
①10:00〜12:00 ②13:30〜15:30 [各回120分]
会場
十和田市現代美術館
対象
小学4年生以上 ※保護者の方と一緒にご参加ください
料金
参加費500円
定員
各回10名(事前予約優先・先着順 ※定員に余裕がある場合当日受付可能)
申込方法
・インターネットで → こちらの申し込みフォームより [ https://forms.gle/rNgvzwTr1wCxFBC17 ]
・お電話・FAXで → [ 参加者氏名 / 年齢 / 電話番号 / メール ] をお知らせください。
支援
TAPS : 十和田市現代美術館パートナーズ
美術館を通じてアートの世界を楽しんでいただけるようご用意した、メンバーシップ・プログラムです。
現代アートの鑑賞にとどまらず、アーティストやキュレーター、メンバーのみなさまとの交流プログラムを介し、アートへの理解や関心を深めていただく機会を設けています。
TAPSメンバーのみなさまのご支援により、子どもから大人までを対象にラーニング・プログラムを実施しています。
※くわしくはこちら。みなさまの会員加入をお待ちしております。
東方悠平さん(アーティスト、八戸工業大学感性デザイン学部准教授)を講師として招き、小学4年生以上を対象にしたワークショップを開催しました。最初に、美術館にある赤を用いた作品《アッタ》《ファット・カー》《はじまりの果実》について話し合った後、作品制作をスタートしました。赤、白、黒の3色の絵の具を使用して白い粘土に練り込み、自分で調色したオリジナルの赤い粘土をつくりました。次に、自分の身体や感情、コレクションをヒントにして思い思いの形をした彫刻作品を制作しました。
完成後は、展示室へ移動し《コーズ・アンド・エフェクト》と《水の記憶》を見学タイムです。そこで学芸員による作品説明を聞いた後、子どもたちをはじめ付添の親御さんたちも一緒に思い思いに感想を話し合いました。
《コーズ・アンド・エフェクト》では、「裸の人間がいる!」、「1番下の赤黒い人間が1番気になる」、「1本1本が脊髄みたいに見える」といった感想がありました。
《水の記憶》では、「まるで赤い粘土の中に包まれているみたい」、「水の浅いところと深いところが、赤い糸の密度の浅いところと深いところでわかる」、「色々なところへいった船の記憶が水の記憶ということなのだと思う」といった興味深い意見が出ました。
会場に戻り、最後に一人ずつ自分の作品について「なにを表現したのか」発表をしました。
「緊張という感情を表すりんご(理由:人間が最初に食べた果物はりんごだから、きっとその時人間は緊張したはず)」といったものや、「ずっと郵便物が届かなかった郵便ポストと初めて届いた手紙」、「穴にはいりたかった人間がつくった穴だけど、結局入れなかった穴」などユニークな作品の数々が発表され、会場は大いに盛り上がりました。
終了後、参加した子どもたちからは、以下のような感想をいただきました。
「思い切り手を汚してできたので楽しかった!」、 「家や学校ではなかなかできないから嬉しい」、 「粘土が好きだから楽しい」、 「ものすごく楽しかった。絵の具の濃さで自分だけの色粘土を作れたから。絵の具でこんなに手を汚したのが久しぶりでそわそわした。それもよかった。学校でも自分の気持ちを絵にしたことがあるけど、立体にするのは初めてで、色も赤っていう縛りがあるのが難しかった。白は200色って有名人が言ってたけど赤は何色あるんだろうと思った。」、 「赤い糸の部屋にあんなに長くいたのは初めてだった。美術館にある作品をもっとじっくり見てみたい」
楽しそうに手を動かして作品をつくり、自分の作品を一生懸命発表している姿が印象的でした。
ご参加ありがとうございました。