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2025年8月9日(土) 15:00 - 17:00
アート広場にいる大きいゴーストと小さいアンノウン・マス。どちらも私たちの身体とサイズが違うし、ポーズもちょっと不思議。浮いているのかな?垂れているのかな?今回は、作品《ゴースト/アンノウン・マス》をテーマにしたワークショップです。街中にある大きな空間の床一面に敷いたシートに自分たちの身体や作品を型取りしちゃおう!背くらべすると何が見えてくる?
※「TAPS : 十和田市現代美術館パートナーズ」の支援を受け実施いたします。
名称
会期・日時
会場
十和田市現代美術館、地域交流センター(とわふる)大ギャラリー
対象
5歳~小学3年生 ※保護者の方と一緒にご参加ください
料金
参加費500円
定員
15名(事前予約優先・先着順 ※定員に余裕がある場合当日受付可能)
申込方法
・インターネットで → こちらの申し込みフォームより [ https://forms.gle/YqTELXL8jXGJTBmi9 ]
・お電話・FAXで → [ 参加者氏名 / 年齢 / 電話番号 / メール ] をお知らせください。
支援
TAPS : 十和田市現代美術館パートナーズ
美術館を通じてアートの世界を楽しんでいただけるようご用意した、メンバーシップ・プログラムです。
現代アートの鑑賞にとどまらず、アーティストやキュレーター、メンバーのみなさまとの交流プログラムを介し、アートへの理解や関心を深めていただく機会を設けています。
TAPSメンバーのみなさまのご支援により、子どもから大人までを対象にラーニング・プログラムを実施しています。
※くわしくはこちら。みなさまの会員加入をお待ちしております。
宇野あずさ(うの・あずさ)
アーティスト、八戸工業大学感性デザイン学部・講師1991年生まれ、神奈川県出身。2022年より青森県在住。在学中より写真や映像、インスレーションを主軸に制作・発表し、2019年に東京藝術大学大学院博士後期課程を修了。博士号(美術)取得。生物学の概念である「環世界」をもとに、身体を通じて知覚する世界認識の多様性に興味を持ち、様々な素材を組み合わせたインスタレーションを発表し、人間の意図を超えて存在する風景や知覚不能な世界を想起する試みを行う。主な展覧会に、「亀裂と応答」(2022年/青森・空き家リノベーションプロジェクト)、「うつりかわり」、(2016年/フランス・ボワール城)など。
宇野あずささん(アーティスト、八戸工業大学感性デザイン学部講師)を講師として招き、5歳〜小学3年生を対象にしたワークショップを開催しました。
当日は、まずエントランスで受付をして、参加者全員にメモシートとアンケートを挟んだバインダーを配布。
挨拶と講師紹介の後、ワークショップ全体の流れを説明しました。
続いて、アート広場に展示されている《ゴースト》、《アンノウン・マス》の前へ移動。
実物を目の前に、参加者からは「大きい!」「浮いてる!」「逆さまだ!」といった声が上がり、作品の印象を共有しながらスケッチやメモを行いました。
その後、ワークショップの会場を地域交流センター(とわふる)大ギャラリーへ。
まずは学生スタッフによるデモンストレーションを見た後、親子でお互いの身体の型取りに挑戦しました。
寝転がった姿をペンやテープでなぞり、できた輪郭の中に服の模様を自由に描き込みます。
テープを細かくちぎって質感を出したり、色や形を工夫して立体感を表現したりと、個性あふれる作品が次々と生まれました。
中間発表では「お母さんの服の模様をいろんなテープでつくった」「ズボンの模様をテープとペンと指で表現してみた」など、細部へのこだわりや工夫が披露されました。
次に、《ゴースト》、《アンノウン・マス》をモチーフにした制作へ。作品を思い出しながら型取りをし、自分の身体に重ねるように大きく描きます。
長いテープを伸ばして輪郭を取ったり、ひだや曲線を忠実に表現したり、鑑賞の記憶を活かした造形が印象的でした。
最後に《ゴースト》、《アンノウン・マス》の目を制作。左右で形を変える、異なる素材を組み合わせるなど、創造力豊かな表現が見られました。
発表後は、完成作品とともに全員で記念撮影。
型取りした作品は、はさみで切って持ち帰り。家でも楽しめるお土産となりました。
終了後、参加した子どもたちからは、以下のような感想をいただきました。
「自由にのびのびと子どもが取り組む様子を見られてよかった」
「とても満足です。好きなようにテープ、シール、いろいろなもので描けたし、色んなことを知れたし、持って帰れたからです。」
「いろいろなテープをつかって制作したのが楽しかった。《ゴースト》はいつも見ているが、目は穴があいていること、《アンノウン・マス》はトイレからのぞいているように見えることなど新発見もあり面白かった。」
「まさか切って持ち帰れるとは喜びです。」
「今日のイベントに出て楽しかったです。また行きたいです。」
作品鑑賞と制作が一体となった今回のワークショップは、親子でアートに触れ、新しい視点を共有する貴重な時間となりました。
ご参加ありがとうございました。