過去のイベント
2019年7月28日(日) 14:00 - 16:30
様々な立場から、“表現”や“地域”について考察し、それぞれの射程を探ります。
名称
会期・日時
会場
十和田市現代美術館 市民活動スペース
料金
無料※要展覧会チケット
登壇者
日比野 克彦(アーティスト/東京藝術大学 美術学部長)
中村 政人(アーティスト/3331 Arts Chiyoda 統括ディレクター/東京藝術大学 教授)
木ノ下 智恵子(アートプロデューサー/大阪大学共創機構社学共創本部 准教授)
小池 一子(十和田市現代美術館 館長)
日比野 克彦(ひびの・かつひこ)
アーティスト、東京藝術大学美術学部長、岐阜県美術館館長、日本サッカー協会社会貢献委員長。1958年岐阜県生まれ。1984年東京藝術大学大学院修了。1982年日本グラフィック展大賞受賞。1986年シドニービエンナーレ、1995年ベネチアビエンナーレ参加。2003年より越後妻有アートトリエンナーレ、2010年より瀬戸内国際芸術祭参加。平成27年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)受賞。近年、地域の特性を活かしたワークショップや、背景の異なる人がアートを通じて関わり合う「TURN」の監修など、ジャンルやメディアを横断する活動を行っている。
中村 政人(なかむら・まさと)
1963年秋田県大館市生まれ。アーティスト。東京藝術大学絵画科教授。アートを介してコミュニティと産業を繋げ、文化や社会を更新する都市創造のしくみをつくる社会派アーティスト。第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表。平成22年度芸術選奨受賞。2018年日本建築学会文化賞受賞。1997年よりアート活動集団「コマンドN」を主宰。全国で地域再生型アートプロジェクトを展開し、2010年、民設民営の文化施設「アーツ千代田3331」を創設。
木ノ下 智恵子(きのした・ちえこ)
アートプロデューサー、大阪大学共創機構社学共創本部准教授1971年生まれ。大阪大学共創機構社学共創本部准教授。専門は現代芸術、事業企画制作、文化政策など。神戸アートビレッジセンター美術プロデューサー、大阪大学CSCD特任講師・准教授などを経て現職。展覧会やアートプロジェクト、近代産業遺産の活用や震災復興・まちづくりなどに関する文化事業を手掛ける。行政や企業などの芸術文化関連の委員・審査委員を務め、芸術文化条例の策定や文化政策に携わっている。
小池 一子(こいけ・かずこ)
十和田市現代美術館館長/クリエイティブ・ディレクター早稲田大学文学部卒業。アドセンターにて、アートディレクター堀内誠一氏のもと、編集・広告企画、執筆を開始。1961 年よりフリーランスとして、アートディレクター田中一光氏とともに西武百貨店やパルコなどのコピーライティングや編集企画を手掛ける。1976 年、編集・デザイン・美術展企画などを行う株式会社キチン設立。1980 年に無印良品の立ち上げに参画し、現在もアドバイザリーボードを務めている。1983 年、昭和2年に建築された「食糧ビル」内に「佐賀町エキジビット・スペース」を創設し、2000 年まで運営。現在は「3331 Arts Chiyoda」にてその活動と資料、作品コレクションを検証し、展示し、語り、学ぶための空間「佐賀町アーカイブ」を主宰し、アーカイブをショーケース化するという新しい試みを行っている。2016 年十和田市現代美術館館長就任。武蔵野美術大学名誉教授。近著は、ドイツの出版社タッシェンから発売された『ISSEYMIYAKE 三宅一生』に収録されたエッセイに書き下ろしを加えた『イッセイさんはどこから来たの?』(HeHe)。2017 年度エイボン女性年度賞大賞受賞。
登壇者の小池一子館長のお話では、80年代銀座ギャラリーに対するオルタナティブとして始まった佐賀町エギジビットスペースの立ち上げや、開催した展覧会に触れて時代を浮き彫りにしました。
日比野克彦さんからは、90年代渋谷セゾン文化やYOUに代表される活動からスタートし、寺山修司の演劇や守谷での実験的なワークショップ(ヒビノホスピタル)を経て徐々に地域にコミットする活動とその蓄積をお話していただきました。
中村政人さんは、90年代から大阪、東京でのゲリラ的に街をジャックする活動から始まり、アーティストランのスペースから自主運営の3331 Arts Chiyoda、そして、他業種との協働による東京ビエンナーレ構想にまで広がる活動の流れをお話していただきました。
木ノ下智恵子さんは、2000年代に神戸で始まり、生活の延長にあるまちの諸相を題材として都市空間の隙間や駅や鉄道自体を舞台に都市そのものをフィールドに展開する活動をお話していただきました。
4者4様な活動の展開のあり方と、共通する核の部分との交錯に、とても熱気のある会となりました。
たくさんのご参加ありがとうございました。