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2019年7月14日(日) 13:00 - 16:00
\緊急告知!!/
楽譜が読めなくても、楽器ができなくても一緒に作曲できる、共同作曲の試み「しょうぎ作曲」ワークショップ
(by 野村誠=作曲家)参加者募集!!
野村誠さんは、「しょうぎ作曲」という共同作曲の試みを考案し、いろんな人と作曲をするワークショップを行っています。
いまから25年ほど前、イギリスに1年間滞在している間、いくつもの小学校に行って共同作曲のワークショップをしているなかで、声の大きい子や、反応の早い子のアイディアばかりが採用されてしまうことをもどかしく思った野村さんが考え出した、将棋を指すような作曲方法だそう。
さらに、楽器ができなくても、楽譜が読めなくても、一緒に共同で作曲をすることができます。
というのも、じぶんたちでオリジナルな楽譜をつくる(一般的な楽譜ではなく、一緒に作曲をしている人だけがわかれば良いので)から。
生まれた楽譜は、いまちょうどイギリスで行われている世界最大のクラシック音楽「BBC Proms」のカタログにも(なぜか?)紹介されているそうです!
それでも「しょうぎ作曲」ってよくわからないですよね。
曰く、
・しょうぎ作曲のために、音楽を書きとめる紙を用意しなければなりません。演奏家は自分のやり方で音楽を書いていいのですから、もちろん五線譜である必要はありません。画用紙でも、不要のカレンダーでもポスターでも何でもいいのです。
色ペンか色鉛筆なども用意します。各人それぞれ1色を選び、いつもその色だけ使います。
作曲が終わったとき、その紙は楽譜であると同時に芸術的な絵でもあるのです。
・紙に余白がなくなったら作曲は終わりです。紙に余白がある間は止めないでください。どうしてもトイレに行きたくなったら、自分が作曲する番まで待ってください。自分の番の時だけ、すばやくトイレに行くことができます。音楽的な理由から、作曲中の中断は絶対によくないのです。
うーむ、不思議ですね。
もうひとつ。
現代音楽家の三輪眞弘さんによる「しょうぎ作曲」の紹介文です。
「日本の音楽界で最もユニークな活動を続ける作曲家の一人である野村誠さんが、近年続けている、集団作曲の試み「しょうぎ作曲」は、その明確なルールだけに注目するならば「方法」音楽そのものとさえ位置づけられるものだろう。しかしそのような知的な挑戦を誇示するのではなく、あくまでも音楽が本来持つ(持っていた)悦びを追求する姿勢に彼の魅力はある。それは発音する悦び、物語る悦び、音楽の持続の中で世界が変化していくことに驚く悦びなのだ。それらの快楽はまさに方法主義の禁ずるところだが、彼の音楽は、身体だけが知っていることを行為として構造化する、その手際が単なる快楽の追求に終始しない点にある。」
写真:
BBC Promsのカタログで「しょうぎ作曲」の楽譜が紹介されているページ。
こちらは、五線譜も書き込まれていますが、イラストや文字や線や点だけが描かれているものでももちろん楽譜になるのが「しょうぎ作曲」。
名称
会期・日時
会場
十和田市現代美術館 市民活動スペース
対象
6人程度
*小学校中学年以上であれば、いくつでもOK!
*3時間ほど作曲の時間が続きます。最初から最後まで参加できる方
*楽器ができなくても、楽譜が読めなくても、全く問題ありません!
料金
無料
お申し込み
電話、FAXまたはE-mailよりお申し込みください。
十和田市現代美術館
電話 0176-20-1127
FAX 0176-20-1138 E-mail info@towadaartcenter.com
メールの件名にイベント名、本文に氏名・年齢・電話番号・人数を明記の上、お申し込みください。
当館からの返信をもって予約完了となります。
野村誠(のむら まこと)
作曲家、ピアニスト、鍵盤ハーモニカ奏者、瓦奏者。京都在住。京都大学理学部卒業。8 歳より独学で作曲を始める。ʼ 96 年、鍵盤ハーモニカ・オーケストラ” P-ブロッ” を結成。イギリス、インドネシアを筆頭に、様々な土地で作品を発表。こどもからお年寄り、障害を持つ人、動物などと共同作曲を数え切れないほど行い、つねに、音楽の新たな可能性を探求中。2013 年自作品によるソロアルバム「ノムラノピアノ」(とんつーレコード)発売。著書に『音楽の未来を作曲する』(晶文社)ほか多数。第1回アサヒビール芸術賞受賞。日本センチュリー交響楽団コミュニティプログラムディレクター、日本相撲聞芸術作曲家協議会(JACSHA)理事、千住だじゃれ音楽祭ディレクター。
※写真:2018年10月4日「音楽の未来を作曲する 野村誠コンサート&トーク」(ゲスト:エンリコ・ベルテッリ)の様子。会場 14-54。