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2019年7月26日(金) 14:00 - 16:00
震災後の東北に捧げる作品「時の海-東北」。
LEDでできたデジタルカウンターを用いた作品で世界的に知られる現代美術家・宮島達男さんが、現在取り組んでいる作品「時の海-東北」。
東日本大震災の記憶と犠牲者への鎮魂、未来への希望を表現する「時の海-東北」は、被災された皆さん、その想いに寄り添う多くの方々の参加によって実現する参加型の作品です。
10年後にひとつの大きな作品となることを目指して制作を続けておられる宮島達男さんの取り組みに賛同し、十和田市現代美術館でも「時の海-東北」タイム設定ワークショップの開催場所として名乗りをあげました。
多くの方に参加していただき、大切な人への「命の光」を残して頂けたらと思います。
※チラシ(pdfファイル)はこちら。
――――――※「時の海-東北」WEBサイトより
「時の海-東北」の作品制作について
「時の海-東北」は、現代美術家の宮島達男が東日本大震災の犠牲者への鎮魂と復興を願い、震災直後から計画を進めてきた、幅30m×長さ50mの巨大プールに3000個の数字LEDを設置することを目標としている作品です。この作品は被災されたみなさん、その想いに寄り添う多くの方々の参加によって実現する参加型作品です。数字がカウントダウンしていくLEDのタイム設定をしていただき、みなさんの様々な思いを数字LEDのカウントするスピードに託していただけれはと思います。10年かけて3000人の方にタイム設定に参加してもらい、この数字LED3000個が様々なスピードでカウントし続けて1つの大きな作品となります。宮島達男は、震災の記憶と鎮魂、未来への希望を表現できる作品を皆様と一緒に制作できればと願っています。
10年後にひとつの大きな作品となることを目指しており、最終設置場所はまだ確定していませんが、10年間のその過程でも数字LEDの一部を作品として可能な限り、展示していく予定です。2017年にはReborn-Art Festivalの参加作品として300個の青色の数字LEDを宮城県牡鹿半島に、2018年には緑色の数字LED87個を東京・六本木の森美術館で展示しました。また2020年にも東京の美術館での展示が計画されています。
「タイム設定」とは?
数字LEDは9〜1までの数字を様々なスピードでカウントをしています。
1秒から299秒までの間でお好きな秒数を設定していただくことができます。
当日会場にて様々なカウントスピードのサンプルをご用意しておりますので、 実際にご覧いただいてから設定することが可能です。
「時の海」とは?
宮島の作品には、「アートは今を生きている人々のために」という思いがこめられています。 カウントする数字のLEDを敷き詰めた「時の海」は1988年に制作された宮島の代表作でもあり、1998年にはベネッセアートサイト直島にも設置されています。
この数字のLEDは、9から1へとカウントしており、0は表示されず消灯します。そして、また9から1へとカウントを繰り返します。
カウントしている時間は「生」を、0の暗闇になる時間は「死」をあらわし、その「生」と「死」が永遠に繰り返され、「生命の輝き」を表現しています。 カウントするスピードが異なるのは個々の生命の個性を表しています。
※詳細はTatsuo Miyajima Studio様のWEBサイトをご覧ください。
名称
会期・日時
会場
十和田市現代美術館 市民活動スペース
対象
小さなお子様から大人まで、プロジェクトの主旨にご賛同いただける方ならどなたでも参加できます。
料金
無料
お申し込み
2019年7月26日「時の海-東北」ワークショップ お申込みフォームよりお申し込みください。
当日は、事前申し込みの方、TAPSイベント後にいらした方、まちの人々が参加してくださいました。また、サポーターの高校生や職場体験中の高校生が、来館者に当日参加の呼びかけをし多くの方たちが参加しました。
参加者は、思い思いに時間を設定していました。
自分の好きな数字や直感で閃いた数字を用いる人もいれば、被災時のことを思い出しじっくりと時間をかけて数字を決めている人もいました。
宮島達男さん自ら参加者一人一人に丁寧に声をかけて、お話を聞かれているのが印象的でした。
初めは「?」という表情で参加していた方も、帰るときには明らかに表情が変わっていて、一人一人のなかに作品が生きていることを感じました。
みなさん、ご参加ありがとうございました。
また、宮島達男さん、Tatsuo MIyajima Studioのみなさん、十和田でワークショップを開催していただきありがとうございました。