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【貸館イベント】探(TAN)展

2019年2月9日(土) 09:00 - 2月11日(月) 16:00


イベントについて

 書を通じて集まった仲間で、年に一度、ささやかな書展を開催して三年目、その年々にテーマとなる一字名の名称を設定しています。第一回展は『環展』、第二回は『原展』、本年は『探(TAN)展』としました。「探」は、深いところに手を入れて取ろうとする、「さぐる」・「さがす」・「たずねる」の意です。

 前人未到の極地や高地、ジャングルや深海などの探検記を読むと胸が躍り、血が騒ぎます。二十世紀初頭、大谷光瑞、スウェン・ヘディン、オーレル・スタインらが、当時地図上で空白地帯であった中央アジアを探検し、書体の変遷の、いわばミッシングリングともいうべき多量の木簡簡牘残紙類を発見して、書を学ぶものに大きな啓示を与えて
くれました。『探』の字を見ると真っ先にそのことが頭に浮かびます。未知のものを探求することは、何につけても心躍るし、楽しいものです。

 「書とは何か」と問われても答えに窮しますが、「なぜ書を学ぶのか」と問われると「字が上手になりたいから」と即答する人がほとんどです。しかし、どうも書の本質はそこではないようです。「書は思念の芸術である」と
言った先人がいます。思い、考え、探求し続けるところに本質が隠されているのでしょう。

 この一年、それぞれが、かくありなん、かくあるべしという理想と現実を踏まえた上でのビジョンを探し求めてきました。果たして『探』に値するかどうか、一人一人の胸に問い、識者の教正を乞う次第です。

※2/9(土)、10(日)は17時まで開場。最終日2/11(月祝)は16時まで開場。
※フライヤーはこちら(pdf)→ 表面裏面


概要


名称

【貸館イベント】探(TAN)展

会期・日時

2019年2月9日(土) 09:00 - 2月11日(月) 16:00

会場

十和田市現代美術館 市民活動スペース


対象

どなたでも


料金

無料


参加作家

米田 井朴、工藤 天空、長者久保 雅仁、藤澤 徐之、東和 玄昇、齋 静昌、小野澤 千楓、橋本 恭子、鳥山 駿


主催・お問い合わせ

書文化研究 寄遠會
〒039-0501
青森県三戸郡南部町上名久井字伊勢堂下33
TEL:070-4024-0838


併催

長者久保 雅仁 作陶展