今後の企画展
2023年12月9日(土) - 2024年3月31日(日)
十和田市現代美術館では、2023年12月9日(土)―2024年3月31日(日)まで、映像作家 荒木悠の個展を開催します。
日本とアメリカを行き来しながら育った荒木は、二国間で揺れ動く自身のアイデンティティを出発点に、世界や国内各地の様々な文化圏の間で起こる誤訳や誤解、オリジナルと複製の関係、「見る」「見られる」ことが生む眼差しの関わりあいなどを、豊かな言語能力とイメージを編む力で、映画、ドキュメンタリー、アニメーションといった映像作品として表現してきました。
美術館での初個展となる本展のため、荒木は2年半かけて青森県内を調査し、伝統工芸や風俗といった人々の営み、近代史の出来事、地形を変える大きな自然現象が重なり生み出された現代の青森の姿をその目で捉えました。当地での作家の体験に基づき制作される新作を中心に、展覧会を構成します。
画像:《仮面の正体(海賊盤)》2023年、東京都写真美術館での展示風景
撮影:荒木悠
画像提供:無人島プロダクション
Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production
アーティスト・映画監督。1985年生まれ。2007年ワシントン大学サム・フォックス視覚芸術学部美術学科彫刻専攻卒業。2010年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。文化の伝播や異文化同士の出会い、またその過程で生じる誤訳や誤解の持つ可能性に強い関心を寄せている。特に、近年の映像インスタレーションでは、歴史上の出来事と空想との狭間に差異を見出し、再現・再演・再生といった表現手法で探究している。主な展覧会と映画祭に、「恵比寿映像祭2023コミッション・プロジェクト」(東京都写真美術館)、ホームビデオ・プロジェクト「テールズアウト」(大阪中之島美術館、2022)、第31回マルセイユ国際映画祭(フランス、2021)、「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」(ポーラ美術館、神奈川、2020 )、「 LE SOUVENIR DU JAPON ニッポンノミヤゲ」(資生堂ギャラリー、東京、2019)、「The Island of the Colorblind」(アートソンジェ・センター、韓国、2019)、第47回ロッテルダム国際映画祭(オランダ、2018年)など。
撮影:黑田菜月
名称
会期・日時
会場
十和田市現代美術館
開館時間
9:00 − 17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日(祝日の場合はその翌日)
観覧料
1800 円(常設展込み)。高校生以下無料。
主催
十和田市現代美術館
企画
中川千恵子
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