お知らせ | 2020年04月01日 (水)
館長就任にあたり鷲田めるろより
十和田市現代美術館は、国際的な作家による、大規模な常設作品が特徴です。常設作品によって人を呼べる、国内でも数少ない美術館の一つです。この魅力を引き継ぎ、さらに磨いてゆきます。
また、十和田市現代美術館は、まちと繋がる美術館です。この考え方は、外からガラス越しに中の作品が見えるユニークな建物や、官庁街通り全体を美術館に見立て、屋外作品を設置する「ArtsTowada」計画に示されています。こうしたハード面だけでなく、ソフト面でも、美術館を出て、まちを舞台に、市民とともに展開する活動を、開館以来積み重ねてきました。2021年には、官庁街通りと中央商店街の交差点に地域交流センター(仮称)も開館する予定です。これからも十和田市現代美術館は、まちとの繋がりを大切にし、地域コミュニティの結節点としての役割を果たしてゆきます。
さらに、開館以来、海外を含む多くの観光客が訪れるようになりました。弘前れんが倉庫美術館の開館や八戸市美術館のリニューアルも間近に控え、青森県はアートの集積地としての注目度が高まっています。十和田湖や奥入瀬渓流に代表される豊かな自然とともに、「アートの街」として、十和田の魅力を広く発信してゆきます。
鷲田めるろ(わしだ・めるろ)略歴
1973年京都市生まれ。東京大学にて西洋美術史を学ぶ。開館5年前に金沢21世紀美術館建設事務局に着任、同館の立ち上げに関わり常設作品の設置などを担当。2004年の開館後、「妹島和世+西沢立衛/SANAA」(2005)や「金沢アートプラットホーム2008」、イェッぺ・ハイン(2011)、島袋道浩(2013-14)の個展など数多くの展覧会、プロジェクトを企画。
また、日本におけるアートプロジェクトの先駆例の一つである鶴来現代美術祭に関する調査研究も行う。金沢21世紀美術館在籍中、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーターに選出される(2017)。2018年独立し、フリーランスキュレーターとして、あいちトリエンナーレ2019キュレーターなどを務める。2020年2月より十和田市在住。
※撮影:小山田邦哉
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エレビスタ株式会社が運営する『ななめうえトラベル』にて十和田市現代美術館をご紹介いただきました。
「Arts Towada計画」の中核を担う「十和田市現代美術館」のななめうえな魅力!
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