今後の企画展

ラファエル・ローゼンダール
ジェネロシティ 寛容さの美学

2018年02月10日(土) - 2018年05月20日(日)

企画展について

インターネット・アートの代表的存在
ラファエル・ローゼンダールの世界初となる美術館での個展

ラファエル・ローゼンダールは、インターネット空間を発想と表現の場とする、時代の最前線を走るアーティストの一人です。カラフルで美しく、楽しく、時に思索的でもある110*のプログラム映像を掲載した彼のウェブサイトは、年間5000万のアクセス数を誇ります。世界中を網羅するインターネットの中、彼の作品は私たちがアクセスしたい時にいつでもそこにあります。本展のタイトル「ジェネロシティ(寛容さ)」は、そのように誰にでも惜しみなく提供されているローゼンダールの芸術の本質を表しています。
ローゼンダールは、そのインターネットから出発した作品を、タペストリーやレンチキュラーといった平面作品のシリーズや、影を楽しむように作られた半立体作品、そして空間展示にも発展させてきました。さらに興味深いのは、英語俳句という言葉の芸術にも取り組んでいることです。ローゼンダールが試みているのは、いろいろな時と場所で、そしてさまざまな形で、彼のアイデアが姿を現す芸術のありようなのです。
このたび、十和田市現代美術館ではローゼンダールの世界観を、展覧会という形でお届けします。このようにローゼンダールが美術館で個展をするのは世界でも初めてのことです。大規模な映像インスタレーション、タペストリー作品、英語俳句、インタラクティブ映像の展示で構成し、ローゼンダールの芸術の豊かな広がりを表現します。
*2017年11月現在

※Main photo image : Much Better Than This, Times Square Midnight Moment, New York, 2015  Photography by Michael Wells

アーティスト

Photography by Christina Latina

Rafaël Rozendaal  ラファエル・ローゼンダール

1980年オランダ生まれ/米国在住。インターネット・アートの代表的存在。シンプルな造形と動き、象徴的な色彩、遊び心に満ちたプログラム映像とインタラクションをウェブ上で発表し、それらを用いたインスタレーションや、絵画、タペストリー作品などを現実の展示空間でも展開してきた。ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめとする世界的な国際展への出品、またポンピドゥーセンター(パリ)、ステデリック・ミュージアム(アムステルダム)等、著名な美術館での展覧会多数。中でも、2015年のニューヨーク、タイムズ・スクエアの電光掲示板を使ったインスタレーションは特に有名。日本との関わりも深く、2009年にAITレジデンシープログラム参加を皮切りに、Takuro Someya Contemporary Artでの個展(2010、2016、2017)、カルバン・クラインとのコラボレーションイベント(2012)、「セカイがハンテンし、テイク」(川崎市市民ミュージアム、2013)、茨城県北芸術祭(2016)で作品を発表。彼の俳句作品は2013年の展示をきっかけに始められた。



作家メッセージ

私は、ウェブサイトや俳句、インタラクティブ作品、テキスタイルなど、あるルールに基づいた環境の中で作られる表現に取り組んできました。つまり、私はずっと、異なるいくつかの仕組み(システム)について考え、そういう制限の中で自分の創造性を探求してきたのです。十和田市現代美術館の建築も、この考えを表しているように見えます。たくさんの展示室が廊下でつながったこの建築で、来館者が明るい廊下を渡って、部屋から部屋へと移動していくとき、脳や思考の違う部分同士が接続しあい、ひとつの世界そのものになっているように感じられます。そのため、十和田市現代美術館の建築は自分の作品にぴったり合うのではと考えました。この美しい美術館で展示できる機会をとても楽しみにしています。

概要

名称

ラファエル・ローゼンダール
ジェネロシティ 寛容さの美学

会期・日時

2018年02月10日(土) - 2018年05月20日(日)

会場

十和田市現代美術館

開館時間

9:00~17:00
(入場は閉館の30分前まで)

閉館日

月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日)
ただし、2018年2月12日(月)、4月30日(月)は開館。

観覧料

企画展+常設展セット券1000円。企画展の個別料金は一般600円。
団体(20名以上)100円引き。高校生以下無料。

主催

十和田市現代美術館

助成

Mondriaan Fund null

協力

Takuro Someya Contemporary Art、株式会社中川ケミカル

特別協力

The Chain Museum

後援

在日オランダ大使館、東奥日報社、デーリー東北新聞社、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、十和田市教育委員会

キュレーター

金澤 韻(かなざわ こだま)

作品

関連イベント

展示の内容と見どころ

1.大規模な映像インスタレーション
ウェブサイトとして発表されているプログラム映像をコンピレーション(編集・構成)し、最も大きな企画展示室で空間展示します。没入感とともに、インターネットの世界の創造性と、ローゼンダールの絵画的な芸術をお楽しみいただけます。

2.新作のタペストリー作品
ローゼンダールが発表したChromeの拡張機能<Abstract Browsing>は、GmailやTwitterなどの有名なウェブサイトのビジュアルを抽象化するものです。ローゼンダールはその図像をタペストリー作品として展開しており、本展ではその最新作が展示されます。

3.英語俳句
展示室同士をつなぐ明るく長い廊下に、ローゼンダールが2013年から取り組んでいる言葉の芸術、俳句が空間展示されます。

4.インタラクティブ映像
ローゼンダールのウェブサイト作品の中には、鑑賞者がカーソルを動かして関与するインタラクティブなものもあります。本展でもそのうちのいくつかを紹介し、実際に手を動かして作品の動きを楽しめるように展示します。