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2021年11月26日(金) 19:00 - 20:30
ベルリンを拠点に活動するアルゼンチン出身のトマス・サラセーノ氏は、環境正義と異種間の共生を掲げ、地上だけでなく宇宙規模まで視野を広げプロジェクトを展開しているアーティストです。現在開催中のArts Towada 十周年記念「インター+プレイ」展では、日本の美術館での過去最大規模でサラセーノの作品を展示しています。本イベントでは、環境の変化といった自然科学的現象を人文学の分野で研究する篠原雅武氏をゲストに迎えます。サラセーノ氏による本展の作品についてのプレゼンテーションと篠原氏の研究領域の視点を交えた両者の対談と通して、作家の作品と活動を読み解きます。
▶ ゲーテ・インスティトゥート東京のwebページ(イベント詳細)はこちら。
こちらからご視聴いただけます(Zoom視聴リンク)
https://us02web.zoom.us/j/84212968458?pwd=cEtCUU95MkIzSkpvNkdZM2lDeEpYUT09
パスコード:20211126
名称
会期・日時
対象
どなたでも
料金
無料 ※お申し込み不要
言語
日英同時通訳付き
主催
ゲーテインスティトゥート東京、十和田市現代美術館
備考
Arts Towada十周年記念「インター+プレイ」展 関連トークです。
トマス・サラセーノ
1973年トゥクマン、アルゼンチン生まれ。現在ベルリンを拠点に活動。宙に浮かぶ彫刻や、人が中に入ることができるような体感的なインスタレーションで国際的に知られる。資本主義の発展によって人間も含めた生物を取り巻く環境が破壊されているとの考えから、環境の中に身を置き、感知するための形を追求している。また、共同制作、環境正義、異種共存を重視し、人間以外の生物と向き合い、対話することをテーマに制作しており、多くの人々と共同で行なっているプロジェクト「エアロセン」や「アラクノフィリア」では、地球、大気、宇宙との新しい関係性を求める姿勢が示されている。
篠原雅武
1975年生まれ。京都大学総合人間学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、京都大学大学院総合生存学館特定准教授。主な関心領域は、現代哲学、環境人文学、建築、現代アート。主な著書として、『複数性のエコロジー』(以文社、2016年)、『人新世の哲学』(人文書院、2018年)、『「人間以後」の哲学』(講談社選書メチエ、2020年)。主な翻訳書として『社会の新たな哲学』(マヌエル・デランダ著、人文書院、2015年)、『自然なきエコロジー』(ティモシー・モートン著、以文社、2018年)。