今後の企画展
2022年12月10日(土) - 2023年6月4日(日)
新進気鋭の映像作家 百瀬文による美術館での初個展
十和田市現代美術館では、2022年12月10日(土)―2023年6月4日(日)まで、百瀬文の個展を開催します。百瀬は主に映像作品で、他者とのコミュニケーションの複層性をテーマとし、身体・セクシュアリティ・ジェンダーに向ける視点を追究しています。本展では、女性声優をテーマにした新作を発表します。日本では、『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ(緒方恵美)や『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィ(田中真弓)など、女性声優がアニメ作品で少年役を演じることがよくあります。百瀬は女性声優が少年を声で演じる際の、声優自身の性とキャラクターの性の流動的な関係性に焦点をあて制作します。
今回のテーマとつながる過去の作品も出展予定です。存在しているのに、抑えつけられ、ないものとされていたさまざまな声に、耳を傾けてみてください。
画像:《Social Dance》2019年
シングルチャンネル・ビデオ、10分33秒
※参考作品
百瀬 文(ももせ・あや)
アーティスト。1988年生まれ。東京を拠点に活動。
2013年、武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。
映像によって映像の構造を再考させる自己言及的な方法論を用いながら、他者とのコミュニケーションの複層性を扱う。近年は映像に映る身体の問題を扱いながら、セクシュアリティやジェンダーへの問いを深めている。主な個展に「I.C.A.N.S.E.E.Y.O.U」(EFAG East Factory Art Gallery、2020年)、「サンプルボイス」(横浜美術館アートギャラリー1、2014年)、主なグループ展に「フェミニズムズ/FEMINISMS」(金沢21世紀美術館、2021年)、「新・今日の作家展2021 日常の輪郭」(横浜市民ギャラリー、2021年)、「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館、2016年)、「アーティスト・ファイル2015 隣の部屋—日本と韓国の作家たち」(国立新美術館、韓国国立現代美術館、2015-16年)など。近年は、ACCの助成を受けてニューヨークで滞在制作を行ったほか、イム・フンスンと共同制作した『交換日記』が全州(チョンジュ)国際映画祭(韓国)に正式招待されるなど、国内外で活動を行う。主な作品収蔵先に、愛知県美術館、横浜美術館、大阪中之島美術館などがある。
名称
会期・日時
会場
十和田市現代美術館
開館時間
9:00 − 17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日(祝日の場合はその翌日)※最新の情報はwebサイトをご確認ください。
観覧料
1800円。団体(20名以上)200円引き。高校生以下無料。
後援
東奥日報社、デーリー東北新聞社、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、十和田市教育委員会
関連イベントはありません。
関連プロジェクトはありません。