過去の企画展
2023年7月1日(土) - 9月3日(日)
十和田市現代美術館ではサテライト会場「space」で、2023年7月1日(土)‒ 9月3日(日)まで、筒 | tsu-tsu による個展「地上」を開催しました。
筒| tsu-tsu は、「実在の人物を取材し、演じる」という一連の行為を「ドキュメンタリーアクティング」と名付け、実践しています。「演じている瞬間」だけでなく、取材、役作りや稽古といった、作家が他者になろうとする過程が可能な限り公開されました。
作家は、本展の会期中十和田市に滞在し、まちとそれぞれの関わりを持つ人物を取材し、演じました。市内の4 箇所を中心とした日課を繰り返し、ドキュメンタリーアクティングの過程を公開しました。space には、展覧会前の十和田でのリサーチをはじめ、日課や公開稽古で発見された演じるための素材が保管され、更新されていきました。また、会期終盤には 2 ヶ月間の蓄積を作家の身体を用いて出力する追想パフォーマンスを実施しました。
「地上」というタイトルは、自身が生まれ育った土地以外で初めて演じる行為に向き合った作家が、十和田市のまちを「歩くことしかできなかった」実感を表しています。また、取材を続けるなかで、この地に暮らす人々と、美術館から space に向かう観光客の導線が同じでありながら、両者が交わることがないという実態が浮かび上がりました。「2 つの地上があり、その関係性を結び直す」ということも本展のテーマです。
「地上」は、人々の暮らしが営まれる場そのものです。インタビューを通して、各々の主観に基づく人生に招かれた筒は、十和田という「地上」が歩みうる新たな現実を、演技と現実の裂け目から想像しようと試みました。
【「筒 | tsu-tsu 地上」記録映像】
十和田市現代美術館 サテライト会場「space」
昨年2022年度より、アーティスト目[mé]による空き家を展示室へと改装した作品「space」を、美術館のサテライト会場として運営しています。ホワイトキューブの展示室が突如まちなかの建物の2階部分に出現したかのような「space」を拠点に、若手アーティストによる実験的な表現を紹介しています。
名称
会期・日時
会場
space(十和田市現代美術館サテライト会場)
住所:青森県十和田市西三番町18-20
開館時間
10:00 – 17:00
休館日
月曜日(祝日の場合はその翌日)
※十和田市現代美術館の休館日に準じます
観覧料
無料
主催
十和田市現代美術館
助成
令和5年度 文化庁 文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業
協力
株式会社写真のオクヤマ、後藤秀治、後藤育子
後援
青森朝日放送、青森テレビ、青森放送、エフエム青森、デーリー東北新聞社、東奥日報社、十和田市教育委員会
企画
中川千恵子
ご来場の皆さまへ
お願いと注意事項
近隣のご迷惑となる行為はお控えください。
・会場以外への私有地への侵入
・路上駐車
・騒音を立てないようご配慮ください(大声、音楽など)
・隣地や敷地内へゴミのポイ捨て
・プライバシー保護の為、撮影の際はspeace以外が映らないようご配慮ください
備考
追想パフォーマンスは、8月26日(土)、27日(日)、31日(木)、9月1日(金)、2日(土)、3日(日)に開催いたします。
※9月3日(日)のみ20時30分まで開催。
8/26(土)以降に観覧できる会場はspace【MAP②】のみとなります。
十和田市現代美術館カフェ【MAP①】、民家【MAP③※会場閉場】、写真のオクヤマ十和田店【MAP④※会場閉場】でのパフォーマンスはありません。