プロジェクト
十和田市現代美術館は、開館以来、まちにひらかれ、まちをひらく美術館として、積極的に地域との交流を行っています。2013年に開催した「十和田奥入瀬芸術祭」の次回開催にむけて、アーティストや地域の人々が活動する場をつくり、リサーチや制作を通じて交流することで、地域の課題を発掘し新しい視点や可能性を見出す地域実験の現場をつくり出していきます。
主催
十和田奥入瀬プロジェクト実行委員会
助成
平成27年度 文化庁 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業
共催
青い森のちいさな調査団
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審査員
飯沢耕太郎 (写真評論家)、大宮エリー (作家/演出家/画家)、細川興一 (十和田市商店街連合会 会長)、小笠原和夫 (十和田市商店街連合会 専務理事)、藤浩志 (実行委員長、十和田市現代美術館館長)
敬称略、順不同
応募期間
2016年3月4日(金)〜3月13日(日)
展示期間
2016年3月27日(日)〜3月31日(木)
2016年4月1日(金)〜5月15日(日)
投稿時の注意点
実際の風景と異なるような過度の画像処理や、被写体に作為的な変更を加えることはご遠慮下さい。 写真撮影は、各撮影可能エリアに限るものとします。
※ 美術館の場合/撮影可能エリア 館内:エントランス、無料休憩スペース 屋外:前庭、アート広場、ストリートファニチャー その他、注意点、イベント詳細はこちらでご紹介しています:
http://www.facebook.com/events/1555968424700944/
2015年11月14日
アーティスト山本修路といく 十和田湖畔《メープルの生える森》逍遥の旅
アーティスト山本修路は「森をつくる」をテーマに、森林生態学の観点や庭師として森や植物に対峙してきた経験から、その土地の森や植物を観察し、わたしたちの生活に不可欠な森をより深く感じるための作品を制作しています。
森の自然についてよく知る山本とともに、山本が冬の十和田湖畔で行っているメープルプロジェクト(イタヤカエデから樹液を採取する)の現場を訪れ、森と人との関係について考えるひと時を過ごしてみませんか。
体験ポイント
・十和田湖畔のメープル(イタヤカエデ)の森を散策。
・メープルを通じて、森の生態系について考えます。
・アーティストとコラボしたケーキ『実生の森』でティータイム。
2016年03月20日
アーティスト下道基行といく 十和田奥入瀬再考の旅
明治の文人 大町桂月は、十和田を訪れては山水を探勝し、歌や漢詩を詠み、紀行文を書き、土地や自然を独自の視点で編集した人物です。十和田湖の国立公園指定に尽力し、十和田湖観光の礎を築いたことでも知られています。そして、今年2月に十和田八幡平国立公園は指定80周年を迎えました。
本ツアーは、桂月が見た風景がどんなものだったかを学びながら、アーティスト下道基行とともに十和田奥入瀬をめぐり、この地を再考する試みです。
― 風景は自然と人々の生活が層のように積み重なって出来上がっている。まちはとても速いスピードでたくさんのモノや情報を消費して変化し続けている。 僕は幼い頃から、この目の前に広がる風景に視線を向け観察することに喜びを感じている。作品として生み出すものは、自分なりにこの世界/現実を正面から向き合い受け止め、まなざしを向け切り取ること。風景の中で「これは○○である」とカテゴリー化/モニュメント化されていない物や関係性を視覚化するための小さなスイッチをそっとオンにする。いつも目の前で移り変わる風景からたくさんの発見をしたいと感じている。
蔦温泉と桂月資料館
青森県内では世界遺産白神と二分する南八甲田連峰赤倉岳の東麓、ブナに囲まれた静観な場所に蔦温泉は有ります。 1147年には既に湯治小屋があったと文献に残るこの温泉を明治、大正期の文豪、大町桂月(高知出身)がこよなく愛し、晩年は本籍を移し、終焉の地としました。十和田・奥入瀬を現在のように知らしめた功績を伝える事を目的として2015年6月、氏の命日に桂月資料館を開館しました。漢詩文はもちろんのこと家族に宛てたものまでが展示紹介され、桂月の人となりが垣間見れる資料館です。
※タオルをご用意ください。現地にてタオル販売250円、レンタルバスタオル500円あり。ボディーソープ、シャンプーは設置しております。
大町桂月(おおまち・けいげつ)
1872年(明治2年) 高知県生まれ。詩人、歌人、随筆家。明治41年に鳥谷部(とやべ)春(しゅん)汀(てい)(五戸町出身)の誘いにより十和田湖を訪れ、その雄大さや自然の美しさに感動し、雑誌「太陽」に紀行文を掲載。以来、何度も来県し、蔦温泉では2度の冬篭りをして、戯画と歌の「蔦温泉帖(つたおんせんちょう)」「冬籠帖(ふゆごもりちょう)」などを執筆。晩年は蔦に本籍を移し、大正14年6月蔦で永眠。享年57歳。
2016年03月26日
アーティスト安斉将といく ウマジンで馬のまち十和田をヒヒーンとめぐる旅
ウマジンをかぶればみんな友達!見た目の異様さ、可笑しさ、かぶった時の恥ずかしさはその場に大きな高揚感と連帯感を生み、これまで見えていなかった街、人間関係、自分を発見することができます。2014年グッドデザイン賞を受賞した、人と地域をつなぐコミュニケーションツール「ウマジン」を制作後、馬のまち十和田の馬スポットをめぐるツアーです。
馬と十和田のはなし
古くから馬の産地として知られてきた青森県。とりわけこの地域は名馬の産地として名高く、藩政時代には馬市がひらかれ大変な賑わいをみせました。また明治時代には軍馬補充部が開設され、昭和20年の解体まで膨大な数の軍馬が育成されました。馬と深くかかわりがある土地柄、馬をモチーフにした彫刻やモニュメントが官庁街通りに点在。また全国でも珍しい馬の文化資料館や春には女性だけの流鏑馬が開催されるなど馬文化がまちに根付いています。