今後の企画展
2022年1月22日(土) - 5月29日(日)
第3期は、十和田市出身の水尻自子のアニメーション作品と
青木千絵の漆を用いた彫刻作品を展示。
Arts Towada 十周年を記念した全3期にわたる展覧会「インター+プレイ」展、最後の会期は、水尻自子と青木千絵の作品を展示します。また、2期のトマス・サラセーノの展示の一部や、通年展示の鈴木康広や目[mé]の作品は、引き続きご覧いただけます。会期中には、問題行動トリオによるパフォーマンスも行います。
水尻自子は、十和田出身の映像作家です。アニメーション作品は、鑑賞者の触感や痛覚を刺激し、まるで視覚で物に触れているような感覚を呼び起こします。展覧会では、ミュージシャンの本田ゆかが音楽を担当し、十和田のために制作された新作を発表します。
青木千絵は、漆を用いた彫刻作品を制作しています。彫刻作品は、身体をモチーフにし、体の内側に溜まった感情が外側の身体へと現れ、覆い尽くすような造形です。身体を覆う塗り重ねられた漆は、奥にのみこまれるような深みがあり、鑑賞者を作品の内側に惹き寄せます。展覧会では、新作と旧作を組み合わせて展開します。
第3期は、身体の内と外を越境し、他者と感覚を共有していく映像や彫刻作品が中心となります。美術館とまち、人と自然の関係から考え始めた相互作用という展覧会のテーマを、身体感覚の領域にも広げていきます。
Image:青木 千絵《BODY18-3 》 2018年 撮影:池田 ひらく ※参考作品
みずしり・よりこ
映像作家。1984年青森県生まれ。体の一部や身近な物体をモチーフにした感触的なアニメーションを制作する。文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 新人賞、ベルリン国際映画祭 短編コンペティション正式出品など、国内外の映画祭で上映・受賞多数。
Tomas Saraceno
1973年トゥクマン(アルゼンチン)生まれ。ベルリン在住。芸術、生命科学、社会科学など様々な分野に基づき制作を行う。宙に浮く彫刻やコミュニティプロジェクト、鑑賞者が内部で過ごすことができるインスタレーションを通じて、持続可能な新しい生き方や、自然環境への向き合い方を鑑賞者に問いかける。サラセノは、多分野を横断する芸術コミュニティAeroceneの活動の一環として、環境を損なうことなく空気を利用した作品《Museo Aero Solar》や、燃料を使わない気球での飛行プロジェクト《Fly with Aerocene Pacha》などを展開している。また、蜘蛛の巣への関心から制作したウェブ上のプラットフォームArachnophilia.netやArachnomancy Appで、《Mapping Against Extinction》プロジェクトの活動も行っている。近年の展覧会に、「Aria」 (ストロッツィ宮、フィレンツェ、イタリア、2020)、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ(イタリア、2019)、「ON AIR」(パレ・ド・トーキョー、パリ、フランス、2018)がある。
※© Alfred Weidinger, 2015
のむら・まこと
作曲/ピアニスト 1968年名古屋市生まれ。個展「Organic Vegetable」(アートスペース虹:京都)、グループ展に、「肌理と気配」(ACAC:青森)、「Archway Sound Symposium」(Five Years Gallery:ロンドン)、「野村誠の音楽室」(広島市現代美術館:広島)、「Notations 21」(Jeanie Tengelsen Gallery他:アメリカ)など。現在、日本センチュリー交響楽団コミュニティプログラムディレクター。
問題行動トリオ
2018年、香港の大型福祉施設に野村誠が3ヶ月レジデンスしているところ訪問した旧知のダンサー二人と結成した。2019年、「ノムラとジャレオとサクマの問題行動ショー ヨソモノになるための練習曲」(豊中市立文化芸術センター)を開催。
さくま・しん
じゃれお・おさむ
名称
会期・日時
会場
十和田市現代美術館
開館時間
9:00 − 17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日(祝日の場合はその翌日)
観覧料
企画展+常設展セット券1200円。企画展の個別料金は一般800円。
団体(20名以上)100円引き。高校生以下無料。
後援
東奥日報社、デーリー東北新聞社、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、十和田市教育委員会
関連プロジェクトはありません。