ストリートファニチャー
日高恵理香
商店街の風景に溶け込むような、透明感のあるベンチです。作家は制作の意図について「商店街を歩いていたら突然なにかもくもくと立ち上がっていて、見るとくぼみがあり、そこにしばし体を投げだして休憩できるといいなと考えました」と語っています。いつもの風景の中にぼんやり浮かんだボリュームは、あるようなないような空気のような存在感で、新しい風景をつくりだしています。
撮影:小山田邦哉
日高恵理香
1976年広島県生まれ。建築家。東京理科大学卒業。SANAA事務所勤務後、2013年日高恵理香建築設計事務所設立。過去と未来、人と人をつなぐ仕掛けを既存の風景に溶け込ませ、新しい価値を生みだす建築をつくる。主な作品に《J商店》(2015)など。
制作年:2014
素材:ステンレススチール
サイズ(W×D×H):600×101×500 cm