ストリートファニチャー

マーク・イン・ザ・スペース

リュウ・ジァンファ


作品について

 官庁街通りに置かれた2つの大きな枕。中央には誰かがつい先ほどまで頭を横たえて眠っていたような跡が残っています。この枕をつくったリュウ・ジァンファは子どもの頃から陶磁器に親しみ、靴や帽子やかばんなどの日用品を陶器で再現し、彫刻作品にする作家です。
 枕は私たちの日常生活に欠かせない道具です。それは寝室にあるのが当たり前ですから、公共の歩道の上に置かれると違和感があるのではないでしょうか。なぜ枕がその場所にあるのか、理由が不可解なものであればあるほど、驚いたり訝しく思ったりするでしょう。寝ていた跡があるということは、寝ていた誰かがまた戻ってくるかもしれません。その時ここは、寝ていた誰かのための場所なのでしょうか、それとも公共の場所なのでしょうか。そう考えると、プライベートな日常と公共の空間、夢と現実、ひとりと大勢、夜と昼といった、枕から連想されるさまざまな事柄の対比が浮かび上がってきます。
 この枕は、彫刻であると同時にベンチとしても機能します。この通りを歩いて疲れたら、ちょっとこの枕に腰掛けてみましょう。そして少しの間、寝ている時の私たち自身のことを想像してみましょう。官庁街通りは、私たちにとってもっと親しげな場所に変わるのではないでしょうか。


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