美術館

建物―ブエノスアイレス

レアンドロ・エルリッヒ


作品について

 鑑賞者は、鏡の効果によって、重力に逆らうように自由なポーズを建物の表面で取ることができます。シンプルなトリックでありながらも、現実ではありえない光景の中にいる自分自身の姿は、初めて目にする人々に戸惑いと驚きをもたらすでしょう。鑑賞者が作品の中に入り込むことによって成り立つ作品である一方で、ポーズを取る人々の様子とそれを内包した空間を観察する鑑賞者たちの存在など、鏡を介して複数の視点が共存する作品でもあります。

撮影:小山田邦哉


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