美術館
山本修路
小さな庭の大きな岩の上に1本の松の木があります。下方に大きく垂れた枝先に青葉を茂らせ、長く深く伸びた根は足元の岩にしがみついています。日本の伝統的な造園様式に基づいて表現されたこの作品は、厳しい自然環境を想定し、そこに根ざした松がこのような形状に至るまでの物語を想像しつくられました。
撮影:小山田邦哉
山本修路
1979年東京都生まれ。多摩美術大学卒業。大自然と人間とのかかわりをテーマに、旅、酒造り、小屋制作、森に入ることなどの活動をし、作品制作をしている。主な展覧会に、「博物学」(Block House、東京、2018)、「生きられた庭」(京都府立植物園、2019)など。
制作年:2008
素材:FRP
サイズ(W×D×H):658×723×270 cm
【げんびサポーター限定トークイベント】
第10回目 山本修路《松其ノ三十二》
2024年3月10日 収録