ストリートファニチャー
ライラ・ジュマ・A・ラシッド
上下左右にカーブを描いたカラフルなベンチ。ベンチは、人々に座ってもらえるよう目立つ存在でなければならない一方、街や風景に溶け込むことも必要であるとラシッドは考えました。そこで、色はあざやかに、高さは低く、虫のようにやわらかな曲線を持った、目にも楽しく、人に寄り添うようなベンチが生まれました。
撮影:小山田邦哉
ライラ・ジュマ・A・ラシッド
1977年シャールジャ(アラブ首長国連邦)生まれ。シャールジャ在住。ライラ・ジュマ・A・ラシッドは反復する幾何学形態を用いてリズミカルなシークエンスと形を生みだす。彼女の領域横断的な作品において、これらの形とリズムは社会の掟やアイデンティティを概念的に明確化するために丹念につくりあげられる。彼女の作品は、「シンガポール・ビエンナーレ2008」、「MinD」(ドバイ・コミュニティ・シアター・アンド・アーツセンター・ギャラリー・オブ・ライト、アラブ首長国連邦、2012)、「Emirati Expressions III: Realised」(マナラット・アル・サーディヤト、アブダビ、アラブ首長国連邦、2014)などで展示されている。
制作年:2010
素材:ステンレススチール
サイズ(W×D×H):420×100×50 cm