常設作品

無題

マイケル・リン

作品について

マイケル・リンは日常の中で伝統的に育まれた装飾を、伝統的ではない環境に展開する作品で知られる作家です。今回リンは十和田市現代美術館のために、高さ9メートルの吹き抜け空間をもつ休憩スペースに絵画作品を展開しました。けれど、それは壁に掛けられたものではなく、足下に広がっています。国際的に活躍するリンは、日常で使われるテキスタイルからとった伝統的な花模様を、壁や床に描いた絵画作品で知られています。ここでは、十和田市の伝統工芸である南部裂織から着想を得た花模様のコラージュを描きました。リンは、壁との間に少し隙間をつくることで、文脈的枠組みとしての建築を意識させ、作品を絨毯のように浮かび上がらせます。リンの作品は訪れた人が自分の家でくつろげるような親密な空間だと言われます。彼自身も、アートとは、親しみやすい環境の中で日々の生活とともに存在するもので、飾って眺める高尚なオブジェではないと考えます。リンの作品は、観客の存在によって完成する関係性のアートなのです。公共空間でのプロジェクトが多く、テニスコートやスケートボードランプ、ミュージアムのカフェといった場所に描かれる作品は、社会的な相互作用をもつアートだと位置づけられます。

アーティスト

マイケル・リン (台湾)

1964年生まれ、東京出身。パサデナ・アート・センター・カレッジ・オブ・デザイン卒業。ブリュッセル、上海、台北在住。

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1964年東京都生まれ。伝統的なアジアのテキスタイル(織物、布地)のパターンを使い、建物や空間に色鮮やかなペインティングを行う作品で知られています。十和田市現代美術館では、人々が憩う休憩スペースの床面に、南部裂織から着想を得た色鮮やかなペインティング作品を展開しました。壁との間に少し隙間をつくることで、作品が敷物であるように工夫されています。訪れた人が自分の家でくつろげるような親密な空間をつくりたい、とリンは語ります。

常設作品

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