美術館

いろとりどりのかけら

髙橋匡太


作品について

 端正な白いキューブが林立する美術館を、日没から夜の9 時まで、髙橋匡太の光のアートが、まったく異なる風景に変貌させます。各壁面に直接照射された色とりどりの光は、刻一刻と変化し続け、この世のものとは思えない幻想的で美しい世界をつくりだします。この作品を構想するにあたって、髙橋は建築の立体的なボリュームではなく、構成する面に注目しました。いわば3Dの建築を分解して、2Dで再構築しているのです。重量感を感じさせない光の平面が時間とともに立ち現れる様は、光の建築とでも言える新たな表現となっています。照明が移り変わる際の制御に、水面のゆらぎのパターンを応用し、呼吸をするような有機的な感触を生みだしました。十和田の新たな夜景となったこの作品は、四季折々、あるいはイベントごとに色の変化が楽しめます。
 髙橋は、光や映像を用い、空間をドラマチックに変容させる作品を多数制作してきました。音楽やダンスなどとのコラボレーションも積極的に行い、日本のみならず海外でも精力的に活動をしています。

撮影:北村光隆


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